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ホワイトカラーの中でも、一部の人たちは革命に伴う新たなビジネスモデルの構築といった戦略的な仕事にシフトした。
これらの時流にうまく乗れた人たちの所得は、それまでの一般の中間管理職の数倍になった。
反面、その他のより多くのホワイトカラーは、依然として従来型の情報受け渡しの仕事に甘んじていたために、レイオフの憂き目に遭うことになる。
彼らの多くは、年俸2~3万ドルのチープ・ジョブにしか就けず、Iリーグの有名大学を出たようなエリートでさえも、ニューヨークのイエローキャブ(タクシー)の運転手をやらざるを得ないというケースが出ている。
ホワイトカラー層の〃二極化〃が起こったのである。
銀行、生保など金融業に身を置くことはつい4、5年前までは、文科系のサラリーマンのエリートコースであった。
しかし最近は、外資系の金融機関と両方合格すると、90%の学生は外資系金融機関を選ぶ。
それにはいろいろな理由はあろうが、決定的理由はオファーされる給与レベルが大きくちがうことにある。
そこで成功した人たちは、どんな日本の大企業のトップでも追いつけない水準の所得を得ることができるのである。
5年前に外資系の投資銀行に就職したH橋大学時代の私の教え子は、まだ20代ではあるが年収は2000万円である。
また、同じく外資系金融機関に就職している50歳の知人に至っては、年俸が6000万円、ほかにストックオプション制(自社株購入権制度)によって、最近数億円の所得を得たので、麻布に150坪の家を建てた。
そういう話があちこちできかれるようになった。
一定期間内にあらかじめ定められた価格で一定数の株式を購入できる権利。
オプション(選択権)であるため、購入するしないは自由。
会社の業績が向上し株価が既定の購入価格より上昇すれば、権利を行使して株式を取得し、それを売却して利益を得ることができる。
T大学のA木保教授は、「日本は世界に類をみない中間社会である」と表現しているが、多くの日本人は、自分を中間階層あるいは中産階級と位置づけている.事実、日本の所得分配はつい最近まできわめて平等に近かった。
しかし、情報革命が進展すると、この膨大な中間層が、アメリカと同様の形をとるかどうかは別として、二極化の方向に進むことはまちがいない。
情報通信技術の飛躍的進歩に伴って、地理的にも時間的にも国家間の距離が縮まり、関係もより密となった。
その結果、個人、企業国家とも、国内という枠組みを超えた世界的規模での競争にさらされることとなった。
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